広州でバスに乗ったことがありますか?
バスはめっちゃ便りっち!
広州で移動するときには、地下鉄、タクシー、自転車とありますが、もうひとつバスの移動が大変便利です。広州でバスに乗れるようになると活動範囲が広がります!
日本国内でもバスって地域でルールが少しずつ違っていて、先払い?後払い?一定運賃?距離で値段が上がるの?と不安になりますよね。
海外の中国で、言葉に自信が無かったらその不安は倍増です。
バスの乗り方の基本を押さえておいたらそんな不安はありません。人に話せる豆知識のネタにもなる、広州のバスの乗り方!毎日乗ったからわかる【11個の注意ポイント】を見ていきましょう。
広州のバスの中国語(普通語、広東語)
バスの中国語(普通語)は、【公共汽车:gōnggòng qìchē(ゴンゴンチーチャア)】と【公交车:gōngjiāo chē(ゴンジャオチャア)】と2種類あります。
公共汽车は固い言葉なのか会話ではほとんど使われてないようで、以前中国語を勉強したてでおばちゃんに話した時には伝わりませんでした。(発音がひどかっただけの可能性がありますw)
それよりも聞くのは【公交车:gōngjiāo chē(ゴンジャオチャア)】の方で、バス停は【公交车站:gōngjiāo chē zhàn(ゴンジャオチャアジャン)】と言います。
あと、広東語で【巴士:bāshì(バーシー)】。英語のbus:バスの言い方を香港で【巴士:bāshì(バーシー)】と言っていて浸透してきました。言い方が短いのと若者にウケているようで、どんどん浸透しています。
なんだかんだで、広州の街中でバスの単語は【巴士:bāshì(バーシー)】が一番通じます。【巴士站:bāshì zhàn(バーシージャン)】
広州のルートの調べ方
広州のバスのルートの調べ方です。
自分の場所を確認する
バスを使うときは、まず自分のいる場所を確認します。
広州のバスはとても発達していて街中心地から郊外まで行くバスを含めると、1000ルート以上あります。多すぎてバスの全体路線図みたいなものは見たことがありません。
なので地図アプリを入れて確認しましょう。
自分がいる場所を確認しました。
目的地の場所を調べる
次は目的地の場所を探します。
地図アプリの検索窓に入力すると候補が出てくるので選択します。たまに遠い地方の似た名前が候補に出てくることがあるので気を付けます。
候補地を選択してルートをポチ!
地下鉄、バス、タクシー、自転車とどうやって現地までいくかを選ぶと最適なルートを出してくれます。
出てきたルートを選んで最寄りのバス停へいきましょう!
広州のバス停の見方とバスの到着
バス停についたら停留所内を確認します。
バス停は屋根付きの広告看板がついた形が多く、一目見ればわかります。たまに屋根が無くて案内看板しかないバス停があります。
バス停の名前と時刻表を確認する
バス停についたら、まず到着したバス停がちゃんと地図の名前と一緒か確認します。
名前が一緒と思って侮ってはいけません。もしかしたらうっかりしているかもしれません。
バス停が正しかったら、次は乗る予定のバスが到着するかを確認します。
時刻表があるので確認します。とは言っても。日本のバス停のように細かく時間が書いてある時刻表はありません!
到着予定のバスの番号と、停車予定の駅名が並んでいるので、まずは目的のバスの番号を探しましょう。
自分の乗る予定のバスに目的地の駅が書いてあるかを確認します。
一度乗って覚えると見なくなるんですけど、広州のバスは気づくと少しルートが変わったり、バス停が少し移動していたりちょこちょこ変わる印象があるので、なんだか不安でときどき見ちゃいます。
バスの運行状況を確認する
バスは始発~終バスまで7~15分間隔位で始発駅を出発します。
が、驚かないでください!バスは等間隔に走っているわけではありません!7分ごとにバスが到着するわけではありません!
運転スピードは運転手に一任されています。ここが日本と大きく違うところ。
バスは道の渋滞や、各バス停での乗り降りの多さなどで進むスピードが変わります。
運転手さんの運転の仕方でも変わって、安全運転で割り込む車に親切だったり、信号の変わり目に止まりやすかったりすると遅くなり、逆に割り込みや車線変更満載の運転手さんだととても速いです。
なので、バスが到着する時間はバラバラで正直読めません。
同じ行き先(番号)のバスが2台続けて到着して、先に来たバスに乗客が乗りこんでいると後ろのバスが追い越すことが多々あります。
そして、次にそのバスが来るのは20分以上間が空いたりは日常です。
と書かせてもらいましたが、バスの到着時間がわかったらいいのにって思いますよね。広州の人はみんな思ってました!そんなあなたに朗報です!
バスがあとどのくらいの時間でバス停に到着するか教えてくれるアプリがあります!
バスを待つときは並ばない
バスを待つときは一列に並びません。みんな思い思いにバスを待ちます。
一つのバス停で複数種類のルートのバスが到着するのと、バスの停まる場所がずれることが多いからです。
バスが到着したら番号を確認する
バスが到着するときはバス停の大体の適当な場所に止まります。バスの運転手さんによって数十メートルずれたりするのは日常です。
ひとつのバス停に複数種類のルートのバスが到着するので、バスが同じタイミングで何台も到着することが結構あります。
そういう複数台のバスが到着したときに注意したほうがいいポイントがあります。
バスが到着したら、フロントガラスの上部に書かれているバスの行き先、バスの番号と、バスの側面にある前扉の横に書かれている停車駅の名前を見ます。
さらに、フロントガラスに白い板が乗っているかを確認しましょう。
色々と確認して、大丈夫そうだったら乗り込みます。
広州のバスの乗車方法
バスにのるときは前方のドアから乗って、降りるときは後ろのドアから降ります。広州市の統一ルールです。
バスが到着すると老若男女問わず、バスの乗り口に一目散に駆け寄ります。
気づくと大体置いていかれていて、いつも最後の方に乗っていました。ベビーカーに乗せているときはなおさらです。
時間帯や込み具合によりますが混んでいるときはベビーカーは畳みました。やはり場所を取ります。ベビーカーなどを置けるフリースペースがあるバスがあって、空いているときは子どもを乗せたままでベビーカーごと置けます。
ただ、どのバスも階段があって、結構な段差でそのまま乗せるのは結構な体力が必要です。Aタイプのしっかりしたベビーカーを持ち上げるのは一人では大変厳しく、手伝ってもらっても毎回スムーズにいくかわかりません。
もしお子さんが座れるようになっているなら、広州はBタイプのベビーカーで軽いものやバギータイプがいいです。
バスに乗るときはもちろんのこと、バスに乗らない場合でも、広州は歩道の作りが粗くてまっすぐ平らに見えて平らではない道が多いです。また歩道の切れ目の段差も激しいし、お店に入るにも一、二段階段とかちょこちょこあります。
ベビーカーを使うと感じる日本のありがたさ。ちょっとしたときの持ち上げが結構あるので、子どもが乗ったままでも頑張れば持ち上げられる軽い2㎏台が使いやすいです。そして荷物が入れられるカゴがあると便利!
そして、同じ番号のバスでも、バスによって混雑度が違ったりします。
昼間の多少人が少ない時間帯で、時間に余裕があるときだったら混雑度を考慮して乗るかを決めてもいいかもしれません。
朝や夕方の通学、通勤ラッシュなどの時間帯は待っても待っても混んでいます。まだまし位になるときもありますが、状況を見て乗ってください。
広州のバスの運賃、支払い
広州のバスは運賃を先に支払います。
市内は2元、少し遠くに行くのが3元、郊外に行くのが5,6元と料金が決まっていて、一駅でも始発から終点まで乗っても料金は変わりません。
支払い方法は3種類から選べて、現金かカードかアプリです。
現金で支払う
ひとつ目が現金で支払います。
紙の紙幣、コインの両方で支払えます。バスに乗ってから準備をすると後ろの人にどやされたりするので、バスに乗る前に現金を用意しておきましょう。
そして現金を用意するときに注意したほうがいいのが、
お札を投入する場所があるのでそこに入れます。
羊城通カードで支払う
広州市の交通カードで羊城通カードというカードがあります。
スイカやパスモのようなでデポジットカードで、広州市内のバスと地下鉄の両方で使えます。
カードにお金をチャージして、コンビニで支払いもできるし、タクシーの支払いもできます。カードが要らなくなったら返却できる仕組みでデポジット代が戻ってきます。まさにスイカやパスモと同じです。
このカードがあると広州で格段に生活しやすくなるので、旅行で来た際に自力での移動が多そうだったら一枚持つと便利です!
羊城通カードは地下鉄の駅の販売機やコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート)で買えるし、入金も地下鉄の駅やコンビニで簡単に行えます。
私の経験では、初めてカードを買うときは駅の販売機よりもコンビニの方がおすすめです。
カードが欲しいときは、コンビニの店員さんにこう言いましょう。
デフォルトの羊城通カードの価格は50元で、デポジット18元と最初から32元チャージされているので、お金を増やさなくても街中だったら何も問題なく使用できます。
バスは基本1回2元です。何日か乗ってもなくなりません。
記念の羊城通カード
お子さんにはキャラクターなどが描かれた記念カードがあります。記念カードは地下鉄の駅で売っています。
うちの子はドラえもんが好きなのでドラえもんの記念カードを買いました。(2歳なので全く要らないのですが、本人が欲しがったのでまさに記念ですw)
記念カードは、カードの形状でデザインがキャラクターになっていたり、ドラえもんのように形や素材が変わっていたりもします。※その時によって扱っている商品が変わります。
このドラえもんはキーホルダーみたいでカバンにつけると可愛らしいです。
可愛らしい記念カードですが、残念ながらデポジットにはなっていないのと、購入時には一銭もチャージされていません。
使うためには購入したらまずチャージをしましょう。いざ、記念カードが要らなくなっても払い戻しができないため、自分の思い出として取っておきます。
そして、羊城通カードを使っている人にはサービスがあります。
なんとカードを利用すると現金よりお得にバスに乗れます!これは一般の羊城通カード、記念カードの両方に対応しています。
広州のバスには定期券が無いのですが、ある一定回数乗ると料金が割引になるサービスです!
毎日通勤や通学で利用する方はカードを持っている方が断然にお得です。
15回使うかわからない旅行でも、毎回細かい紙幣を準備しておくのは大変なので、まずこのカードを購入してからバスと電車を利用すると移動が楽になるでしょう。
アプリで支払う
カードを持つのは面倒くさい!という方はアプリから支払いができます。
アプリの使い方は簡単ですが、中国の携帯電話番号が無いと登録ができません。なので使える方は限られます。
アプリを使える方は、バスに乗る直前にアプリを起動してQRコードの画面を表示させておきます。カードや現金の支払いと近い場所に、QRコードリーダーがついているので、そのリーダーに読み込ませます。
携帯の画面側を上にしておくと読み取りがスムーズです。
高齢者と幼児は無料
中国では60歳以上が高齢者です。日本だと65歳、最近は70歳からみたいな流れもあるから、広州で60歳が高齢者と初めて聞いたときは大分早く感じました。
一方、幼児の定義は120㎝以下です。120㎝は日本の小学校2年生の平均身長です。年齢で区切るのではなく身長で区切るのがこれまた最初驚きました。
中国は日本より平均身長が高いので、120㎝だと小1なのかもしれません。
高齢者と幼児はバスの運賃が無料です。
高齢者の方は羊城通カードと同じようなカードを持っていて、カードリーダーにかざすと支払い免除というような音声が流れます。
幼児は何も見せなくて乗り込めば大丈夫です。
広州のバスの降車方法
広州のバスはボタンを押して降車駅を伝える必要がありません。全てのバスが全てのバス停に停車します。
なので、降りる予定のバス停が近づいてきても何もすることはありません。バス停に到着するのを待って降りましょう。
そして、降りるときは後ろの扉から降車します。
車内が空いていてすぐに降りられそうなときは、バス停直前まで椅子に座っていても問題ありません。バスが停止してから移動して降りれば大丈夫です。
ですが、混んでるときは降りる予定のバス停の近くになったら、降車口の近くのほうまで近づいておいたほうが安全です。降りる予定の数個前のバス停から少しずつ移動をしておくと簡単に降りれます。
広州のバスは運転間隔が適当です。なので、地下鉄とリンクしているターミナル駅じゃなくても、前のバスとの間が空いていると普通のバス停で想定以上に人が乗ってきて急に混むことが多いです。
ひとつのバス停に停まったら急に20名くらい乗ってきてギュウギュウになるとかあるので、もし人だらけで目的のバス停で降りるのが大変なときはこう言いましょう。
バスを降りるときバスの扉から出る前に必ず後ろを確認しましょう!交通事故が多いです。
広州は電動バイクがもんのすごくいっぱい走っています!そして電動バイクはバスの横をすり抜けようとして、降りようとした乗客とぶつかる事故が多発しています。
以前、ももぞうはすぐにバスを降りられるように降車口の一番手前で待っていました。バス停に到着して扉が開いて、いざ降りようと思ったら結構なスピードで走り去る電動バイクを見かけました。
一番前にいたのでそのバイクが数秒遅かったらぶつかっていたかもしれません。広州で事故にあうと歩行者が悪いと言われがちです。当て逃げもままあります。
自分の大切な命、気を付けていきましょう!
そして、停車については注意するポイントがひとつあります。
もし、自分の降りるバス停をスルーされそうなときは大きな声で「降ります!!」と言いましょう。居眠り厳禁!
広州のバスには優先席がある
広州のバスは優先席があります。
けがや病気の方、傷害の方、妊婦さん、赤ちゃん、幼児、年配者など日本と同じように考えて大丈夫です。座席は色が違っているし、日本のようにイラストでマークも書いてあるのですぐわかります。
中国は60歳から年配者になり、少子高齢化が進んでいます。昼間のバスに乗るとおじいちゃんおばあちゃんが多いです。
広州のバスの運転手さん
広州のバスの運転は、運転手さんによりますが基本は粗いです。
バスに乗ったら椅子に座れても、必ず手すりに掴まりましょう。
車線変更で進む能力がすごい
広州の運転手さんによってはよく車線変更をコロコロして上手?に移動します。
車体は結構揺れますが、渋滞の中のノロノロ運転でも1台1台と抜かしていくのでバスの進みが早いです。
右折、左折ラインをうまく使う
広州のバスの運転手さんは右折、左折ラインをうまく使う方がいます。
中国は日本と反対の右車線を走ります。右折や左折をするときは専用レーンがあって数百メートル前からあったりします。
専用レーンに前もって並ぶ運転手さんもいますが、中にはツワモノがいて、右折や左折の曲がる直前まで違うレーンを走って、ギリギリで車体を押し込んでいきます。
わずか10㎝の隙間を無理やりこじ開ける運転技術はすさまじいです。
バスの運転手さんだけではなく、タクシーの運転手さんや一般車両も、広州は全体として車間距離がもんのすんごく近いです。
日本だったらあおりと言われそうな距離感が普通です。
少しでも隙間があるとすぐに他の車に割り込まれるからだと思いますが、マジでビックリするくらい車同士が近いです。
広州のバスの安全性
安全です!
広州は海外という認識があるうえで十分に安全です。カバンを前に持って、座席に座っても眠らない。そして、手すりをしっかり持っていれば、何にも心配することなく乗れます。
昼間は年配の方々のおしゃべりが聞こえたり、赤ちゃん連れだとしょっちゅう席を譲ってもらえて、話しかけてもくれます。中国語がわからなくて「ははっ^^」と相づちでもみんな優しいです。
日本語で話をして大丈夫
いきなり怖い話ですが、中国には反日感情を持つ方がいます。
ですが、基本的には街中で日本語で話しても全く問題ありません。少し混んでいるバスや電車内で日本語で話していても、外国人が乗っているな位でほぼ注目されません。
また、たまに日本語を勉強しているという方が話しかけてきたりします。私も2回経験があってそのうちの一人は日本のアニメが大好きでした。
日本のアニメファンの若者は大勢います。
ももぞう自身は経験が無いのですが、もし日本を嫌いな方がいて、なんか言ってきたら、慌てずに次のバス停でさっとバスを降りましょう。
たまにコスる位の事故がある
広州の道は渋滞が多く、先を急ごうとする車が多いため、たまに車体同士が擦ってしまう事故があります。
もしくは後ろから衝突されたりするときもあります。
渋滞が多いのためか、大事故は見たことがありませんが、コスるような小さい事故はちょこちょこ見ます。
スリには要注意!
広州のバス(混んでいるときは都市部どこでも注意!)はスリがいます。
ある日
バスに乗ろうとバス停で待っていて、待ち時間に携帯を見ていました。そしてバスが来たので羊城通カードを出そうとして携帯を少しだけズボンのサイドポケットに入れました。
バスの階段を上って羊城通カードを「ピッ」として、また携帯に手をかけようとしたその瞬間、携帯が無くなっていました。(旦那さん実話(泣))
わずか5秒。
多分スリの人はバスに乗らずに、バスに乗るそぶりで近づいて携帯をとって降りてる流れでしょう。
スラれた携帯は即座に銀行等を止めました。お金の被害はなく、入力していた電話番号のどなたにも迷惑が無かったので、携帯本体を売りさばいたと想定します。
朝と夕方の通勤、通学時の満員時にはよくあるので気を付けましょう。昼間に多く乗っていたももぞうはギュウギュウなほど混まないためか、スリに合ったことはありません。
広州のバスの乗り方!毎日乗ったからわかる【11個の注意ポイント】のまとめ
広州のバスの乗り方を改めて振り返ってみます。
バスを使いこなせるようになると、移動の範囲が格段に広がります。是非バスの旅を楽しんでみてください!
広州のバスの乗り方!毎日乗ったからわかる【11個の注意ポイント】を最後まで読んでくださりありがとうございました!
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